ペニス(陰茎)のしくみ
ペニス(陰茎)は、亀頭以外は皮膚で覆われています。
皮膚の下には白膜という丈夫な膜があってペニス(陰茎)の芯の部分を包んでいます。
白膜の上にはペニスの大事な血管や神経の束が通っています。
白膜の中にあるのがペニス(陰茎)の芯になる海綿体で、3本(陰茎海綿体2本、尿道海綿体1本)が束になっています。

ペニス(陰茎)が曲がる原因
平常時は海綿体がスカスカなので、ペニス(陰茎)の芯はしぼんでふんにゃりしていますが、勃起する時は海綿体が充血して膨張します。
海綿体が膨張すると白膜も伸びてふくらみます。
しかし白膜は線維組織が幾重にも重なってできた丈夫な組織なので、ある程度まで膨張したらそれ以上にはふくらまず、パンパンに膨れて最大サイズになった状態で硬くなります。
屈曲ペニス(陰茎湾曲症)は、勃起した時にこの白膜のふくらみ方のバランスが悪いのが原因です。
例えば、白膜の下側(裏側)よりも上側(表側)が伸びやすい場合は、海綿体が充血して膨張するにつれて、白膜の上側(表側)の方が下側(裏側)よりも伸びるので、勃起したペニス(陰茎)は真っ直ぐに膨張せず、下側に曲がります。
生まれつきの場合は先天性陰茎湾曲症と言います。症状は成長して勃起が始まった事頃に気づくので、思春期など若い男性に多い症状です。
若い時には症状がなかったのに、中年以降に白膜の一部にしこりができて曲がってくるペロニー病(ペイロニー病、パイロニー病、陰茎硬化症、形成性陰茎硬化症)という病気もあります。
怪我や事故のために白膜が裂けて開いてしまったためにペニス(陰茎)が曲がってしまうケースもあります。