Q1)EDとはなんですか?
EDとは Erectile Dysfunction の頭文字をとった略字で、勃起障害の意味です。性交に十分な勃起を得られなかったり、勃起を継続することが出来ず、満足な性行為が行なえない症状のことを言います。年齢とともにEDの症状で悩む方は多くなる傾向にあり、40代前半16%、40代後半20%、50代前半36%、50代後半47%、60代前半57%、60代後半70%の割合でEDの症状が見られると言われております。
Q2)EDとインポテンツは違うのですか?
インポテンツ(Impotenz)は性機能障害全般のことを意味し、EDは性機能障害のひとつとしての勃起障害を意味しますので、正確に言えば、EDはインポテンツのひとつと言うことになりますが、一般的には同じと考えて良いと思います。
また、インポテンツは「無能な者」などといった侮蔑的な意味を含んでいるとも取られるため、現在は勃起障害や勃起不全に対する言葉としては使用されておりません。
Q3)EDの人、多いのですか?
生活習慣病の増加、高齢化社会、社会的なストレスの増幅などの原因によりEDの患者さんは増加の傾向にあります。
国内のED患者数は推計1,130万人ともいわれ、年齢とともにEDの症状で悩む方は多くなる傾向にあり、40代前半16%、40代後半20%、50代前半36%、50代後半47%、60代前半57%、60代後半70%の割合でEDの症状が見られると言われております。
Q4)糖尿病でもED治療薬を使用できますか?
糖尿病の場合でも通常はED治療薬を使用頂くことが出来ますが、効果が得られる割合が低くなる傾向にあります。
また、糖尿病の患者さんの中には狭心症などの心臓血管障害を患っている患者さんも少なくないため、硝酸系のお薬を使用されている場合があります。そのような場合はED治療薬を使用できません。
硝酸系など併用禁忌薬を飲まれていない場合でも、糖尿病の方がED治療薬を使用する場合は医師の指導の下、良く相談してご使用ください。
Q5)狭心症など心臓血管障害を患っています。ED治療薬は使用できますか?
狭心症の方でも、ニトログリセリンなど硝酸剤を使用していなければ、ED治療薬は医師の指導の下、使用することは可能です。
但し、性行為自体が心臓へ負担をかけますので、心臓発作を起こす可能性が高くなると考えておかなければなりません。過度の性行為は厳禁です。
ED治療薬を服用後、胸の圧迫感など狭心症の疑いがある症状が出た場合は、すぐ病院に行き、ED治療薬の服用を伝え、服用したED治療薬の種類、服用した量、服用した時間を医師に正しく伝えなくてはなりません。ED治療薬の服用の事実を伝えず、心臓発作の治療を行うと医師は心臓発作の治療として硝酸剤を使用してしまいます。その結果、急激な血圧低下を招き非常に危険な状態に陥る可能性があります。
狭心症など心臓血管障害を患っている方がED治療薬を使用する場合は、必ずパートナーにも告げて、心臓発作が起きたとき、ご自身で伝えることが出来ない場合はパートナーから医師に伝えられるようにしてください。
Q6)年齢は80歳を過ぎてます。ED治療薬を使用できますか?
ご高齢の方でも、定期的に内科検診を受け、健康状態が確認でき、何らかの病気を患っている場合でも、併用禁忌薬の使用や、下記に該当しなければ、ED治療薬は医師の判断によりご使用頂けます。
- バイアグラを服用してアレルギー(過敏症)を起こした方
- 心血管系障害などのために医師から性行為が不適当だと診断された方
- 重症の肝臓病の方
- 低血圧の方(とくに最大血圧が90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満の方)や高血圧の方(最大血圧が170mmHg以上または最小血圧が100mmHg以上の方)
- 脳血管に病気のある方(脳梗塞・脳出血)や心筋梗塞を起こした方
- 網膜色素変性症(進行性の夜盲)と診断された方
ED治療薬は特に硝酸剤との併用が禁忌となります。
今まで狭心症と診断されたことがない方でも、性行為中に狭心症の発作を起こす場合があり、ED治療薬服用後、狭心症が起きた場合の治療法の選択には十分な配慮が必要となります。場合によっては、一般に発作の治療によく用いられている硝酸薬が使用できず、他の薬剤を用いなければならないことがあり、その際には、硝酸薬と同じ効果が得られないことがありますことをご承知おきください。
また、発作の治療を受ける際には、発作治療薬の選択のために、必ず服用したED治療薬種類・時間・服用量などを主治医にお伝えください。
発作時は自ら主治医に伝えられない場合もありますので、パートナーにもあらかじめED治療薬を服用していることを伝え、救急医療機関を受診する際には、医師などに「ED治療薬を服用している」ことが必ず伝わるようにしてください。
ご本人、パートナー、家族の方々が、ED治療薬服用の事実を医師に告げられない場合には、狭心症等の治療のために硝酸薬が使用され、血圧が危険なレベルまで下がり、死に至ることがあります。したがってパートナーの方に必ずED治療薬を服用していることを伝えてください。
Q7)EDの原因は何ですか?
性的な刺激を受け、脳が陰茎海綿体に血液が大量に送り込まれる(動脈血流)ように指令を出し、陰茎海綿体が膨張することで、陰茎海綿体から送り出される静脈が圧迫され、陰茎海面体内に血液が溜め込まれ膨張することで勃起が得られ、持続します。
血管と神経伝達に何らかの障害が生じるとEDの症状が現れると考えられています。
一般的に加齢によって進行しますが、心因的ストレスや不安・生活習慣病・神経損傷・男性更年期によるホルモン分泌の低下などにより生じやすくなります。過度な喫煙やアルコール摂取も原因となります。また、薬の副作用による場合もあります。
Q8)ED治療薬がどのように作用して勃起するのですか?
勃起には十分な血流量を必要とします。そのため、ED治療薬は神経伝達をスムーズにし、血管を拡張させる作用があります。
また、陰茎海綿体の血管も適度な勃起を繰り返すことで、柔軟性を保ち、勃起機能を維持しやすくなります。ED治療薬を使用することで、血管の健康を保つ役割も担う傾向がありますので、EDの進行を防ぐ効果も認められています。
※ED治療薬は飲むだけでは勃起しません。性的な刺激を受けないと勃起はしません。
Q9)ED治療薬をのむタイミングを教えてください。
バイアグラ・レビトラ・シアリスなどED治療薬は原則として全て「1時間前に服用」となっています。
但し、レビトラはバイアグラよりも体内への吸収が早く、空腹時であれば10-30分程度で効果が現れます。
また、シアリスは効果の持続時間が36時間と長いので、1時間前にこだわる必要はないと考えますので、余裕をもって服用したほうが良いでしょう。
ED3薬の比較については「ED3薬の比較」をご覧ください。
Q10)バイアグラで効果がなかったのですが?
ED治療薬にはバイアグラの他にレビトラ・シアリスがあります。薬理作用や効果などいずれもほぼ同じですが、バイアグラでは効果がなかったけどレビトラでは効果が得られたと言う方やその逆の効果を感じる方もいらっしゃいます。レビトラやシアリスなど他のED治療薬に変えてみるのもひとつの方法です。
また、勃起には心理的ストレスや不安が作用します。最初は思うように効果が得られなかった方でも、何度か試しているうちに効果を実感できるようになっている方がほとんどです。使用し始めたばかりであれば、何度か試してみてはいかがでしょうか?
それでも効果が得られない場合は他のED治療薬を試されることをお勧めします。
Q11)ED治療薬の副作用は?
ED治療薬の副作用として、顔面紅潮(顔のほてり)や頭痛・鼻づまり・消化不良・吐き気・動悸の他、物が青く見えたり、まぶしく見えることがあります。
これらの症状は通常、一過性のもので、軽度な場合は、効果が出始めた「合図」として受け止められてもよろしいかと思いますが、負担に感じる場合や気になる場合は服用を中止し、医師にご相談ください。
また、4時間を越える継続的な勃起があった場合は、勃起の持続により陰茎を損傷し永続的な勃起機能の障害となる可能性があります。服用を中止し、すぐに診察をお受けください。
Q12)ED治療薬を郵送いただくことは出来ますか?
ED治療薬は全て、医師による処方が義務づけられています。
医療機関で直接ご購入頂く以外に正規のED治療薬はお求めになれません。
インターネットなど個人輸入で購入されている方がいらっしゃいますが、その60%が偽造品であることが確認されており、健康被害の報告が数多くあります。
個人輸入などでご購入されることは絶対にしないでください。
必ず信頼できる医療機関でお求めください。
Q13)女性にも効果はありますか?
ED治療薬は勃起障害のお薬です。催淫剤や性欲増強剤ではありません。女性が飲まれても全く効果はありません。
女性に処方することはありませんので、ご自身がお持ちのED治療薬を女性に飲ませるということだと思いますが、女性が何らかのご病気をわずらっている場合や併用禁忌薬を使用されている場合などもあります。大変危険ですのでそのようなことは絶対に行わないでください。
また、女性に限らず、ご自身がお持ちのED治療薬を他人に譲渡することは相手の健康を害する可能性があり、禁止されています。絶対に行わないでください。
Q14)治療費はどのくらいですか?
通常一般的な医療機関では、ED治療薬の処方費用の他に初診料・再診料・検査費用などがかかりますが、当院ではED治療薬の処方費用以外はかかりません。
但し、ご病気をわずらっており、精密な検査を必要とする場合は、検査費用が必要となります。
費用についての詳細は「費用一覧」をご覧ください。
Q15)診察のときにペニスは診察されるのですか?
ペイロニー病や他の陰茎の病気が疑われる場合は診察が必要ですが、ED治療薬の処方に関して、通常はペニスを診察することはありませんので、ご安心ください。
Q16)予約が必要ですか?
ED治療薬の処方をご希望の方の場合、初診・再診ともに事前のご予約は必要ありません。初診の場合は初診受付日に朝10:00から夜8:00の間にご来院ください。
再診の場合は年末年始や休診日を除き朝10:00から夜8:00までであればいつでもすぐ処方いたします。
初診時にWEB問診をご利用頂いた場合は、手続きが簡略化され、来院から10分程度で処方できます。お急ぎの方はWEB問診をご利用ください。